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双子が主役の少女漫画12選

ミントな僕ら (1) (りぼんマスコットコミックス (1058))

ミントな僕ら(吉住渉)

全6巻 りぼん

発売日:1998年

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りぼんの看板作家だった吉住渉のスマッシュヒット作「ミントな僕ら」。主役は、中学校に進級したばかりの男女の双子”まりあ”(姉)と”のえる”(弟)。普通の学園モノと思いきや、双子の片割れ”のえる”(弟)が終始女装をしているという男の娘(?)が主役のちょっと風変わりなラブコメです。

小さい頃からずっと一緒だった双子のまりあとのえる。ところがまりあが全寮制の中学校に転入してしまい、のえるはまりあを追いかけて、女装して双子の妹として同じ中学校に転入する。そこでまりあが恋をしていると知り、まだ恋を知らないのえるは大きなショックを受ける。

双子でありながら姉離れのできないお子様”のえる”の可愛らしさと、逆に恋愛に積極的な乙女モード”まりあ”のちゃっかりさの対比がおもしろく、子供時代を終えて体が成長すると共に急に色めき立ちはじめる中学時代の青春を素直に描いた好感度が高い一冊です。

妖しのセレス―天空お伽草子 (1) (少コミフラワーコミックス)

妖しのセレス(渡瀬悠宇)

全14巻 少女コミック

発売日:1996年

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シリアスな話がみたいならこの作品はいかが。「妖しのセレス」は「ふしぎ遊戯」「絶対彼氏。」と安定したヒット作を持つ渡瀬悠宇の作品。天空お伽草子と名打たれた、和風ファンタジーです。

ごく平凡な生活を送る仲良し双子の兄妹、明(兄)と妖(妹)。ところが16歳の誕生日に2人の運命は大きく変わる。妖は一族に災いをなす天女の血を継いだ生まれ変わりだと知らされ、親族に命を狙われるように。そして妖は天女セレスとして覚醒、一方兄の明は天女の羽衣を奪い無理やり妻とした人間ミカゲの意識に目覚めてしまい、再び妖=セレスを手に入れようとする。

もう一人の自分の意識に目覚めてしまった双子を取り巻く愛憎劇。羽衣を奪われた天女の恨みと、天女を手に入れようとした人間の哀しい昔話を元に描いた、壮大なスケールの作品となっています。

僕は妹に恋をする 1―この恋はひみつ。 (フラワーコミックス)

僕は妹に恋をする(青木琴美)

全10巻 少女コミック

発売日:2003年

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もうひとつ男女の双子ものをご紹介。出す作品が次々と実写化されることで有名な青木琴美氏の作品。タイトルのまんま、実の兄が実の妹に恋をしてしまったという、ディープな設定で幕を開けます。

高校生の双子の兄妹、頼(兄)と郁(妹)。兄は成績優秀だが、妹はトロくさいなおバカな子。完璧にみえる兄だが実は双子の妹に欲情しているという、誰にも言えない悩みを抱えていた。そして頼はある日とうとう一線を越えてしまい、妹も兄を受け入れる。

許されない禁断の恋の形が一部の少女達の圧倒的な支持を得て、近親相姦という設定で過激な性描写があったにも関わらず、時代ともマッチして大ヒットした話題作です。この作品ももう10年近くも前の作品なのですね。

海の闇、月の影 (1) (少コミフラワーコミックス)

海の闇、月の影(篠原千絵)

全18巻 少女コミック

発売日:1987年

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少コミが誇るサスペンスの女王・篠原千絵が、ストーリーテラーの実力を発揮した全18巻の大作「海の闇、月の影」。長編ながらも最後できれいにまとめる構成力の高さに注目。

一卵性双生児の流水(ルミ)と流風(ルカ)。同じものを食べ、同じもので遊び、そして同じ人を好きになった。しかし、彼が選んだのは流風。流水は自分の気持ちを殺して、流風の恋を応援しようとする。
ある日参加したハイキング先の洞窟で、双子は古代のウィルスに感染。人を殺せる能力に目覚める。そして優しかった流水の中に流風を憎悪する気持ちが生まれ、流水の性格は豹変する。

誰よりも仲がよかった双子を襲った哀しい運命。 最終巻は涙なしでは読めません。

ミラクル☆ガールズ (1) (講談社コミックスなかよし (692巻))

ミラクル☆ガールズ(秋元奈美)

全9巻 なかよし

発売日:1991年

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かわいい絵柄と明るい作風で、なかよしの看板漫画だった秋元奈美の「ミラクル・ガールズ」。少女たちがあこがれる、双子&超能力という無敵のコンビネーションがヒットの秘密でしょうか。

超能力を持つ、双子のともみ(姉)とみかげ(妹)。姉のともみは勉強は苦手がスポーツ万能、妹のみかげは頭脳明晰な秀才少女と性格や趣味はずいぶん違うがとっても仲良しの2人。別々の中学に通っているが、お互いの苦手科目をカバーするため入れ替わって登校することになる。

双子ヒロインのお約束の設定「学校入れ替わり」は、一方の不得手を一方がカバーできるという双子ならではの作戦。この設定は当時流行りましたねえ。
ともみとみかげが使える超能力はテレパシーやテレポートなどちょっと便利くらいの簡単なもの。このお手軽な特別感こそが、小中学生にはうらやましくみえるのものなのです。

ロマンチックください (りぼんマスコットコミックス)

ロマンチックください(一条ゆかり)

 全1巻 りぼん

発売日:1990年

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少女漫画界の大御所一条ゆかりの双子ヒロインの学園ラブストーリーは、一条先生の作品の中では、爽やか度が高めで毒気が少ない、純粋な少女漫画に仕上がっています。

小さい頃のトラウマが原因で、徹底的な男嫌いに育ったすずなとなずなの双子の姉妹。ずっと女子校生活で男を避けてきたのに、共学の高校に転入する羽目に。そこですずなが男嫌いの原因となった志樹と再会する。

見た目はそっくりだけど、性格は正反対の双子の姉妹。気の弱いすずなを必死で守ろうとする、気の強いなずな。双子の仲の良さとちょっとした成長が微笑ましく、わずか一巻ながらなかなか印象深い良作です。

パートナー (1) (りぼんマスコットコミックス (1200))

パートナー(小花美穂)

全3巻 りぼん

発売日:2000年

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「こどちゃ」の小花美穂が描く、サスペンス作品。2組の双子が織り成す、生死をテーマにした完全シリアスモードの作品です。

双子の姉妹・苗(姉)と萌(妹)、双子の兄弟・賢(兄)と武(弟)。複雑な恋愛感情を持ちながらも楽しく学校生活をおくっていた4人。しかし、ある日萌が交通事故で死んでしまい、さらにその遺体が何者かに盗まれてしまう。悲しみから立ち直ろうとする3人の前に、死んだはずの萌が現れ…。萌えに導かれるかのように3人は不思議な研究所に迷い込む。

遺体が消えたり、生き返ったり、死なないと思っていた登場人物が死んだり。小学生がターゲットのりぼん連載でありながら先の読めない重めの展開で、「こどちゃ」とはまた違う引き出しの多い作者の器用さにも脱帽です。

半神 (小学館文庫)

半神(萩尾望都)

プチフラワー

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天才・萩尾望都の才能を見せつけられる、渾身の一作。

ユージー(姉)とユーシー(妹)は腰がつながって産まれたシャム双生児で、ユーシー(妹)はユージー(姉)から栄養をとらなければ生きてはいけない身体。ユーシーに栄養をとられるユージーは干からびた醜い容姿、一方のユーシーは知的障害を持ちながらも、姉から摂取した栄養で天使のような愛らしい姿でみんなに愛されていた。
賢いユージーは苦悩する。「私は一生妹に養分を取られ、一生妹のために生きていくのか。私の不幸は深い」

しかし徐々に成長に身体が耐えられなくなり、2人を切り離す手術が行われることになり…。

愛も栄養も妹にとられ続けた姉の苦悩とその運命。発想の奇抜さとオチの深さ。多数ある彼女の作品の中でも最も評価の高い作品の一つですが、特筆すべきはこれがわずか16ページの作品だということです。

Yasha(夜叉) (1) (別コミフラワーコミックス)

YASHA-夜叉-(吉田秋生)

全12巻 別冊少女コミック

発売日:1996年

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美形の双子の確執と争いを描いた「YASHA-夜叉-」は、ファンの期待を裏切らないハードボイルドな仕上がり。

美しい容姿を持った少年・静は、母子2人沖縄の離島で穏やかで幸せな生活を送っていた。
しかし、突然やってきた米軍により、母親は殺され、静は連れ去れてしまう。その後、静は双子の弟という凛と再会し…。
静と凛は自然に生まれた双子ではなく、科学によって産まれた「新しい人類(ネオ・ジーニス)」だった。研究材料として産まれたが、母親は静だけを連れ出し、その母のおかげで普通の人間として育ててもらえた静。一方で残された凛は愛を知らずに成長した。

作者の代表作「BANANA FISH」と作品世界を共有しているので、どちらも知っているとより楽しめるかと。

Cipher (第1巻) (花とゆめCOMICS)

CIPHER(成田美名子)

全12巻 LaLa

発売日:1985年

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「エイリアン通り」でも有名な成田美名子が描く、ニューヨークを舞台にしたおしゃれなヒット作。この時代は海外を舞台にした少女漫画が多かった。特にニューヨークはファッショナブルで最先端の憧れの異国でした。

美術学校に通うアニスは、俳優のシヴァが実は双子(サイファ・シヴァ)で入れ替わりで俳優をしていることを知る。アニスと双子はある賭けをする。「2週間で双子の見分けがつくようになるか?」2週間同居生活を送ることになった3人のトライアングルラブストーリー。

なな色マジック (1) (講談社漫画文庫―あさぎり夕シリーズ)

なな色マジック(あさぎり夕)

全6巻 なかよし

発売日:1987年

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あさぎり夕の中期代表作「なな色マジック」。双子で生まれたのにかたや人気アイドルの姉、かたや凡人の妹。妹の姉に対するひねたコンプレックスの描き方が秀逸です。この「双子は生まれた時から常に比較される」っていうのは、本人たちにとってはなかなかつらいものがあるようで。

ヒロイン菜々子の双子の姉・友理は、知らない者はいない売れっ子アイドル。小さい頃から天使のようにかわいらしい姉と比べられて生きてきた菜々子は、ひねくれた性格に育ってしまう。菜々子の姉に対するコンプレックスからの脱却を描いた、少女の成長物語。

演劇の世界に触れ、ひねくれ者の殻を破って素直になろうとする菜々子の頑張りがいじらしい。

ベリーベリー 1 (花とゆめCOMICS)

ベリーベリー(日高万里)

3巻 花とゆめ

発売日:2008年

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日高万里先生が生み出した、双子の姉妹”くるみ”と”紗々姫”。 双子間の特殊能力・テレパシーが使える双子の姉妹の活躍を描いています。

とある過去を持つくるみと紗々姫の夢は、刑事になること。 双子ならではのテレパシーを使って、困っている少女達を助ける活動を開始、様々な事件を解決していく。

可愛らしい絵柄とテンポの早い展開、作者の過去作品と比べるとやや低年齢向けな雰囲気。他の双子作品と違うのは、くるみと紗々姫の顔・性格がほぼ同じなこと。2人セットの愛らしさを楽しみましょう。