少女マンガがスキ!大人の少女漫画ポータルサイト

【納涼】夏に読みたい ホラー風味の怖い少女漫画9選

死と彼女とぼく (1) (講談社コミックスフレンド (304巻))

死と彼女とぼく(川口まどか)

シリーズ続刊 月刊少女フレンド増刊

発売日:1991年

作品紹介へ amazonでチェック

死者が見える少女・ゆかりと、死者や動植物などの声を聞く力を持つ少年・優作。小さい頃から心を閉ざしていたゆかりは優作と出会い、死者との交流を通して自分の能力を考えるようになる。2人は特別な霊能力があるわけではない、姿が見えて声が聞こえるだけ。それでも、死に怯え未練を断ち切れない哀しくて恐ろしい死者達を何とか救済しようとする。

ホラー描写が多くぞっとさせられますが、でも怖いだけではなく深いメッセージ性を持つ人気シリーズです。

陵子の心霊事件簿 (1) (ちゃおフラワーコミックス)

陵子の心霊事件簿(篠原千絵)

全4巻 ちゃお

発売日:1987年

作品紹介へ amazonでチェック

陵子が飼っていた白猫ポウの死体に憑りついた、謎の青年の魂。彼の身体探しをしながら、2人(1人と1匹)は数々の心霊事件に巻き込まれていく。猫と女子高生の最強ホラーコンビが送る恋と恐怖のホラーミステリー。

陵子の目の前で死んだストーカーが夜中に会いに来たり、蛇に憑りつかれた少女が追いかけてきたり。ぞくっとする心霊体験と猫だけどポウのボディガードっぷりがかっこいい。全4巻という短さで、恋もホラーも気軽に味わえる良作です。

不思議のたたりちゃん 1 (講談社コミックスフレンド)

不思議のたたりちゃん(犬木加奈子)

全7巻 少女フレンド 

発売日:1991年

作品紹介へ amazonでチェック

少女漫画界の梅図かずおこと犬木加奈子の代表作といえばこの作品。子供でもわかりやすくかわいらしく、そして怖く。たたりちゃんは心優しきいじめられっこ。正義のために今日も立ち上がる。

パッチリお目目がチャーミングなたたりちゃんは、ホラー漫画界のアイドルだ。ギョロ目の気味の悪い顔がどんどんかわいくみえてくる不思議な魅力を持っています。

本作以外にも「口裂け女伝説」や「ゴキブリの家」など、犬木加奈子はファンもトラウマもたくさん生み出しました。

ゴーストハント(1) (講談社コミックスなかよし (894巻))

ゴーストハント(いなだ詩穂/小野不由美原作)

全12巻 なかよし

発売日:1998年

作品紹介へ amazonでチェック

小野不由美の人気小説を漫画化。漫画ならではのストレートな絵の表現が、寝苦しい夜でも涼しくしてくれます。

普通の女子高生が、ナルシストの美少年渋谷一也(通称ナル)と一緒に、幽霊の解明・除霊を行う。主役の他坊主・巫女・霊媒師・神父と多種多様な登場人物が魅力。巻数を増すごとに本格的な心霊描写が増えてきます。アニメ化もされた人気作。

わたしの人形は良い人形―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)

わたしの人形は良い人形(山岸凉子)

ASUKA ≫

発売日:1986年

作品紹介へ amazonでチェック

まず表紙からして怖い、巨匠・山岸凉子の本格ホラー短編。正統派な怖い話です。

遠い昔、死んだ子供と一緒に棺の中に入れられるはずだった一体の人形。しかし彼女の祖母はこっそり人形を隠してしまう。その後、人形の周りで人の死が増え始め…。不幸は続き、そして時は昭和60年。人形を見つけた少女陽子は、人形を部屋に飾るが恐ろしい怪奇現象に襲われる。表題作の他、粒揃いの短編集。

百鬼夜行抄 (1) (ソノラマコミック文庫)

百鬼夜行抄(今市子)

続刊 ネムキ

発売日:1995年

作品紹介へ amazonでチェック

祖父譲りの強い霊感を持ち、妖怪・妖魔・魑魅魍魎と触れ合うことのできる男子高校生の飯島律。妖怪たちをなぎ倒すわけではなく、あくまでその存在を受け入れる主人公と、側にいる妖怪たち。

律や飯島家の家族を中心に、基本的に数話完結方式でまとまっています。この漫画のすごいところは話の構成力が漫画とは思えないほど高く、まるで文学小説を読んでいるかのよう。何度か読み直してやっと筋がわかるという話も。

幻想小説の世界に迷い込んだような摩訶不思議な世界観に酔いしれて、気づくと百鬼夜行抄の世界にどっぷりはまってしまうことでしょう。美しい絵で独特の世界観を持った、和風情緒たっぷりの趣がある傑作です。

闇は集う (1) (講談社コミックスなかよし (789巻))

闇は集う(松本洋子)

全8巻 なかよし

発売日:1994年

作品紹介へ amazonでチェック

正当派少女漫画雑誌「なかよし」で本格サスペンスホラーの良作を次々と生み出した、松本洋子の代表作のひとつ。闇の中に浮かぶドアを開けると存在する。謎の部屋とそこにいる『番人』、彷徨える魂たち。ベテラン作家が送る、怪奇ヒューマンドラマ。

アラサー女性なら松本洋子の漫画に触れた方は多いのでは。

下弦の月 1 (りぼんマスコットコミックス (1114))

下弦の月(矢沢あい)

りぼん

発売日:1998年

作品紹介へ amazonでチェック

「下弦の月」は矢沢あいのちょっとオカルト風味な恋愛作品。女子高生美月は、路上でミュージシャンのアダムという男に出会う。不思議な感覚を持つアダムに強く惹かれ、一緒に暮らし始めるが美月は交通事故に出会い…。

死者と生者が出会い、時間軸をも超えて愛する。構成が巧みに効いていて、シリアスで幻想的な世界観。

地獄でメスがひかる (講談社漫画文庫―高階良子傑作選)

地獄でメスがひかる(高階良子)

全1巻 なかよし

発売日:1972年

作品紹介へ amazonでチェック

醜い姿で生まれたひろみは家族からも周りからも疎まれ自殺を図ったところを、天才医師巌俊明に救われる。ひろみは自分に優しくしてくれた俊明に信頼を寄せるが、俊明の目的はひろみの脳にあった。 俊明は、死体をつなぎ合わせた身体にひろみの脳を移植して新しい生命を生み出そうとしていたのだ。

美しく体に移植され生まれ変わるひろみだが、だんだんと精神を病んでいき…。カルトサイエンスな医師と醜く蔑まれた人生を送ってきた女性の哀しい物語。