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70年代の少女漫画

こんな少女漫画がありました

1970年代の少女漫画と言えば「24年組」という漫画好きなら名前くらいは聞いたことがあるだろう少女漫画家たちが台頭した時代だ。
面子は、青池保子、萩尾望都、竹宮惠子、大島弓子、木原敏江、山岸凉子ら。
SF、ファンタジー、同性愛、ギムナジウム等を取扱い、その作風や世界観・テーマ性は量産型の少女漫画とは全く違うレベルで描かれ、「少女漫画」という枠にハマりきらないハイクオリティで、少女漫画の地位を上げた。24年組が描いた新感覚なセンスによる作品の数々は革命であり時代を造り上げる強さを持っていて、今読んでも色褪せることがない面白さをもつ。特に萩尾望都は萩尾望都ショックと言えるほどの衝撃を、その時代に与えた。
萩尾望都と竹宮惠子は70年初頭に「別コミ時代」を作り、少女漫画を大きく前進させる。

ポーの一族

ポーの一族 (1) (フラワーコミックス)

トーマの心臓

トーマの心臓 1 (フラワーコミックス)

風と木の詩

風と木の詩 (1) (中公文庫―コミック版)

綿の国星

綿の国星 (第1巻) (白泉社文庫)

摩利と新吾

摩利と新吾―ヴェッテンベルク・バンカランゲン (第1巻) (白泉社文庫)

70年代は、少女漫画スポ根ブームが起きた。この『スポ根』とは単純なスポーツの勝ち負けの話ではない。肉体に鞭打ち過酷な試練を耐えて、一人の無力な少女が心身ともに成長をしていく一級の人間ドラマだ。「エースをねらえ」「アタックNo1」「サインはV」といった誰でも知っている名作たちが生まれた。
スポーツもの以外のジャンル、例えば「まゆこの季節」(藤田あや子)では、テーマは美容だが、やはり内容はスポ根そのもの。カリスマ美容師たちが頂点を求めて日々血のにじむような努力を重ねていく、華やかで泥臭い、読み応えのある作品となっている。ライバルの道具に小細工をしたりローションでやけどをさせたりといった、悪役達の小技も見逃せない。演劇にすべてを捧げる「ガラスの仮面」もこの系統を受け継いでいる。

またバレエ漫画の第一人者「アラベスク」(山岸凉子)では、バレエ王国のソビエトを舞台に、華やかな表舞台とは裏腹の過酷で厳しい舞台裏を生々しく描いた。1976年には、同じくバレエ漫画の名作「SWAN」(有吉京子)も始まり、その後も数多くのバレエ漫画が生まれていく。

アタックNo.1

アタックNo.1 1 (ホーム社漫画文庫)

エースをねらえ!

エースをねらえ! 1 (ホーム社漫画文庫)

まゆこの季節

まゆ子の季節 1 (集英社文庫―コミック版)

アラベスク

アラベスク 完全版 第1部1 (MFコミックス)

SWAN

SWAN(白鳥) 1 愛蔵版

一方、全く新しいスタイルで衝撃を与えたのが池田理代子の「ベルサイユのばら」。フランス革命という史実をもとに、悲劇の女王マリー・アントワネットに仕えた男装の麗人オスカルの歴史大ロマンだ。強く美しく聡明なオスカル、そしてオスカルの影となり支え続けたアンドレ。2人の愛の物語が革命の波とともに崇高なものとなっていく様を描き、今でもその名を知らぬものはいないだろう。誰しもがオスカル様に憧れ、ロザリー(※注オスカルのお気に入りの平民女性)になりたいと思ったのだ。
池田理代子は他にも「オルフェウスの窓」や「お兄様へ…」といった代表作がある。「ソロリティ」という選ばれた生徒しか入ることのできない社交クラブを軸にお嬢様学校の様子をドラマチックに描いたお耽美な世界、「お兄様へ…」はまさに理代子ワールドの最骨頂だ。

ベルサイユのばら

ベルサイユのばら 1

おにいさまへ…

おにいさまへ… 1 (中公文庫 コミック版 い 1-43)

オルフェウスの窓

オルフェウスの窓 (第1巻) (Chuko★comics)

りぼんでは、主要人物がほぼ血縁関係にある「デザイナー」、愛した男の子供を引き取り14歳下の少年との愛を描いた「砂の城」と、一条ゆかりが過激な大人の恋愛をリアルな情感で生み出していた。
一方で、それまでドラマチックな作品が台頭していた少女漫画界に、元来のロマンチックな恋愛を主軸とした「おとめちっくマンガ」を作りだす動きが出てくる。陸奥A子、田渕由美子、太刀掛秀子らがりぼんでデビュー70年代~80年代にかけて活躍し、少女の等身大の恋を描き、りぼんをはじめ少女漫画の乙女ちっく路線を復活させる。

デザイナー

デザイナー (SGコミックス)

砂の城

砂の城 1 (SGコミックス)

たそがれ時に見つけたの

たそがれ時に見つけたの (陸奥A子りぼん名作選) (集英社文庫―コミック版)

フランス窓便り

花ぶらんこゆれて…

大人な世界に行き過ぎてしまった少女漫画を、少女の元に戻したのが、「キャンディ・キャンディ」(いがらしゆみこ/原作:水木杏子)だ。孤児キャンディが明るくたくましく生きていく姿に、少女達は夢中になり、アニメの影響もあって連載していたなかよし部数を大幅に伸ばした。

また、70年代を代表する漫画家の一人大和和紀といえば、名作「はいからさんが通る」も外せない。まだ女性の社会進出が厳しかった時代に恋に仕事に一生懸命に生きる職業婦人・紅緒の姿は当時の多くの少女に感銘を与え、作者はこの後も同じテーマ性を持った傑作を送り出している。また、79年には源氏物語を題材とした「あさきゆめみし」を連載、源氏の君を愛した女性たちの細かやな感情の機微をわかりやすい恋愛描写で描き、多くの支持を得た。

キャンディ・キャンディ

キャンディ・キャンディ (1)  講談社コミックスなかよし (222巻)

はいからさんが通る

<はいからさんが通る(1) (講談社漫画文庫)

あさきゆめみし

あさきゆめみし―源氏物語 (1) (講談社コミックスミミ (960巻))

天才演劇少女マヤが伝説の舞台紅天女を目指す「ガラスの仮面」、ヒロインキャロルが現代から古代エジプトにタイムスリップしてエジプト王メンフィスと熱い恋に落ちる「王家の紋章」。どちらの作品も、70年代後半から連載が始まって以来全ての時代の少女の間で大ヒットという、ライオンキングもびっくりのスーパーロングランだ。テンションも作風もほぼ変わっていないのが驚きの一言。ここまで来ると、作者はラストまで描ききってくれるのかどうかがファンの悩みの種だろう。
また、伯爵派か少佐派かで少女達を悩ませた「エロイカより愛をこめて」(青池保子)も10年近い休止期間があったが、今でも根強いファンも多い長期連載作品だ。

ガラスの仮面

ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)

王家の紋章

エロイカより愛をこめて

エロイカより愛をこめて (1) (Princess comics)

70年代後半に現れたくらもちふさこは、その突出したセンスで現在でも大活躍。時代ごとに進化した作品を発表しているのはすごいところ。

いつもポケットにショパン

いつもポケットにショパン 1 (QUEEN’S COMICS PREMIUM)

おしゃべり階段

おしゃべり階段 (SGコミックス)

漫画界自体の変動も大きい頃だが、少女漫画だけでみても、ビッグウェーブがあった時代。たくさんの才能に溢れた女性たちが生まれた時代だ。ベテラン・大御所と様々な呼び方はあるが、今日でも第一線で活躍している人が多いことに驚く。

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